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ゆうの試打レビュー「アン・ジェヒョンTMXi」 韓国の次世代スター安宰賢の使用ラケット
柔と剛のハイブリッド
2022年春のXIOMから選手モデルラケットが登場。
その名もアン・ジェヒョンTMXiだ。
2019年世界選手権では張本智和、張禹珍を破り3位入賞。その後もメキメキと実力をつけて、韓国の次世代スターとして人気の選手。
その安宰賢(アン・ジェヒョン)の使用ラケットが発売されるとなれば、性能が気になるところ。彼のプレーは、硬いバックに思い切りの良いフォア、縦横無尽のフットワークで駆け回る、柔と剛を併せ持ったような卓球で、日本選手にもファンが多い。
デザインの格好良さも相まって、握ってみたくなるラケットだ。
さて打ってみると、なんとも不思議な打球感。
インナーのような球持ちがありながら、アウターのような鋭い打球が飛んでいく。中間的なバランスを持っているラケットだと感じた。最近多い系統だけど、その中でもバランスはかなり良い。どっちつかずではなく、両方の良いところを持っている。
新たに組み込まれた素材は、アクシリウム・ゼフィリウム・カーボンという3種類の特殊素材を1枚に編み込んだTRIMETRIX(トライメトリックス)という新素材だ。このトライメトリックスが今までにない打球感を生み出してくれているのか。この素材も硬すぎず、柔らかすぎずのバランスが良い。
打つ時はスピード抜群でやや直線的に、しかし守る時、カウンター時には柔軟に球を持ち、安定感のある弧線で返球できる。前陣のバック対バックの安定感が素晴らしく、攻守に光るラケットだった。
そもそも、安宰賢はずっとキョウヒョウ龍5(紅双喜)のラケットを使っていたこともあり、かなり性能は似ている。ニッタクから40000円で発売されていると思うと、このラケットはかなりお安い。お得だ!
安宰賢はフォアに粘着系、バックにテンション系を貼っていたので、同タイプでプレーしたい人にもオススメだ。
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