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ゆうの試打レビュー「V>20 Double Extra」 モンスターを食らう2022年の大型ラバー
V20はテナジー05ハードを狙い撃つ
2022年3月にVICTASから新ラバーが発売される。
今まで社内で開発チームを立ち上げていたが、今回は少し違うようだ。ラバー開発の白羽の矢が立ったのは岸川聖也。
長年、日本代表で活躍した岸川は、2021年にVICTASと契約。天才的なタッチを持ち、用具にも人一倍こだわる男だけに、プロモーション・講習会要員にしておくのはもったいない。
中学時代からバタフライと契約していたこともあり、テナジーやディグニクスの性能がデフォルトとなっている岸川だけに、彼が性能に納得すれば、ラバーとしてのポテンシャルは保証されたものなのだ。
多くのサンプルラバーを試し、改良を加えて、選ばれたラバーこそ、今回紹介する2022年春のビッグラバー『V>20 Double Extra』である。
そのせいか、いや絶対にそのせいだろう。
飛び方、カウンターの感覚、ボールへのアプローチなど、かなりテナジーに近い。
V20のスポンジ硬度が52.5度。やや硬いので、テナジー05ハードと比べてみたが、相当に近い。
「今更テナジー?ディグニクスだろ?」
と思う人もいるかもしれないが、今年の全日本では戸上がフォア側にテナジー05ハードを使っているのもあり、まだまだトップラバーであることには変わりない。
そのテナジー05ハードに遜色ないほどV20の性能は高い。似てる。
逆に言えば、今までのハイエンドラバーであったV15とはまるっきり違っている。直線的で、ラケット面を開いて打たないといけなかったV15に比べると、打ち方そのものも違う。選手によっては、15派と20派に分かれるかもしれない。
曽根のような開いて打つ「THE・ドイツ打ち」の選手はV20だと逆に落ちてしまう。岸川や松平賢二のような捉え方ならV20のほうが高いポテンシャルが出せるようだ。
試打をしていると、このラバーはテナジーに近い打ち方のほうが合っている。
テナジーの良さは、相手のボールに対して負けずにカウンターができるところ。しかも、やや相手のパワーをかわしてこちらから回転をかけられる。エネルギーがぶつかり合わないことを岸川は「許容と遊び」と表現しているが、テナジーにあった感覚がまさにそれだ。
普通のドイツラバーであれば、パワーをパワーでかけかえす必要があるが、V20は許容と遊びによる寛容度が高いため、ただ前に振ればいい。トップ選手がほしがる性能がそこにはある。
ただし、中級者がその性能を求めるかは定かではない。
ドイツ打ちに慣れてしまった選手は、V20の性能を引き出せないかもしれない。
自分が使うなら・・・・・・・バックですね。
弧線弾道での安定感と、打たれた時のカウンターの許容、飛距離。
バックで安定!!
今回の動画は、V20の性能を図るだけではなく、
V15、テナジー、ディグニクスと比べた動画になっています
よりわかりやすく、新ラバーといえども無駄に忖度しません。
納得したらポチっとしましょう!
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