2022/06/25

ゆうの試打レビュー ヴェガのトップラバーはどっちだ!?Xとツアーを性能比較

XIOMのラバーはとにかく名前がややこしく、種類が多い。
大きく分けると初中級向けのヴェガ、中上級向けのオメガ、そしてその中間になるジキル&ハイドがある。

もちろん古くからあり、卓球界のボリュームゾーンの主役はヴェガなのだが、ヴェガの中でも性能や名前が似通っているラバーが多いのでややこしい。
特にそれぞれ最高峰と位置づけられたヴェガXとヴェガツアーの2枚は何が違うのか、コンセプトはどう違うのか理解していない人も多いだろう。動画のコメントにもよく寄せられる2枚を今回は比べてみよう。

2枚の構造を整理すると

スポンジ硬度は
X=47.5度
ツアー=45度

トップシートは
X=肉厚シートで太い粒で柔らかい
ツアー=薄いしーとで細い粒で硬い

踏襲したラバーは
X=ヴェガプロ
ツアー=オメガⅦ

簡潔に言えば
Xはヴェガプロの上位互換で
ツアーはオメガⅦの下位互換

という作りになっている。

これを理解しながら打つと、性能差がわかりやすい。

Xはスポンジは硬いが、シートが柔らかく、ボールを掴む感覚が強い。
弾道がやや弧線で安定し、ボールが深く入る。そして球持ちがあるので、相手の威力を吸収し、カウンターがおもしろいほど入るのがとても心地良い。ヴェガプロというよりは、ヴェガヨーロッパの感覚のまま、性能を高めた感覚に近いだろう。
柔らかい打球感が好きで、でも硬いラバーのような威力がほしいという選手にオススメだ。どちらかといえば、学生向きのオールラウンドラバーといえるだろう。

一方、ツアーは弧線弾道はXと変わりなく、シートで引っ掛ける技術がやりやすい。ツッツキの切れ、ループドライブなど、非常に質が高い。
ボールの癖はツアーのほうが出る感じがあり、ラリー重視よりも一発で決めたいタイプはこっちのほうがオススメ。カウンターは吸収して返すタイプで、自分で振っていかないと威力は出ない。こちらは学生はもちろんだが、30歳以上の戦型に向いている。打球点が少し落ちてしまった時にでも質を落としたくない人にオススメだ。

正直、2枚とも他メーカーの6,000円代ラバークラスの性能がある。
ファスタークG-1、ラクザ7、V>15エキストラと比べても、引けをとらないどころか、上回っているラバーだ。
オメガⅦのような上級向きの使い手を選ぶラバーに比べても間口が広く、扱いやすくて威力も申し分ない。
実はXIOMは、関東学生リーグ2〜3部の選手たちに、ヴェガXを普及しようと試みたことがある。ターゲットはファスタークG-1などを使う選手たちだ。
しかし、イメージなのか、ニッタクの最高峰ラバーとXIOMの中堅ラバーでは、どうしても最高峰ラバーを使いたがる。性能で比べて選ぶという価値観はあまりなかったのだ。

だが、今この記事にたどり着いている人は、性能差を追い求めてラバーをチョイスする人だろう。

ぜひ名前ではなく、性能で決めてほしい。
Xはラリー型の学生にピッタリ!
ツアーは回転量を重視するマスターズ世代にピッタリ!

片面でも良いから変えてみると世界が変わるかもしれない。

動画を見て、ピーンと来たら、変わるチャンスだ。

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