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ゆうの試打レビュー エボリューションEL-DとFX-D 柔らかくても意外とかかる新感覚
ティバーの中上級〜トップ選手向けの裏ソフトシリーズであるエボリューション。
MX−P、EL-P、FX-Sなど、トップシートとスポンジ硬度の違いで数種類のラインナップを揃えているヒットシリーズだ。
詳しい性能差はメーカーHPやカタログを見てほしいが、大まかに説明すると
スポンジ硬度の硬い順では
MX→EL→FX
そのスポンジの合わせるシートが
Pがスピード系
Sがスピン系
Dがバランス系と3種類展開になっている
中でもDのシートは球持ちが良くて、スピードも出て弧線も作りやすいので、非常に好評だが、今までMX-Dの51.5度の硬いスポンジしかなかった。
今回はDシリーズに新しくELとFXというスポンジ硬度が柔らかいバージョンが発売されたということだ。
さて、2種類のスポンジ硬度を見てみると
EL-D=46度
FX-D=44度
微差!本当に微差!
正直言います。打っても微差です。ほとんど変わりません。しかし、その中でハッキリと違うことを紹介していきましょう。
基本的に微差ですが、EL-Dのほうがスポンジが硬い分だけ相手の回転に負けずに打てる。
まずはカウンター
球持ちの良いFX-Dは回転に負けることが多かったですが、EL-Dはそれがありません。引っ掛けてかけ返すならEL-Dのほうが上。バック対バックのかけ返しもEL-Dのほうが高評価だ。
そして下回転打ちもEL-Dのほうが好感触。スポンジの硬さを生かして良いボールを打つことができた。
ただし、FX-Dのほうが特徴的とも言える。44度のスポンジの割には回転量があり、ループドライブで押していける。柔らかめのラバーでもスピンがほしいと思っている人にとっては、FX-Dは救世主かもしれない。これはスピン性能が高いDのトップシートの恩恵だろう。
2枚ともドイツラバー的なシートで引っ掛けて打つのではなく、スポンジまでしっかりと食い込ませて打つと性能が発揮しやすい。感覚的にはテナジーの打ち方に合っていると感じた。
実はMX-Dは発売当初からテナジー05に近いと評価されていた。
ドイツ製の中でも食い込みが良くて、オートにボールを打ち返す。相手の威力を活かして打ち返すエネルギーがある。
この表現を一体いつまで使うのかわからないがテナジーに近いドイツ製ラバーだ。
つまり、EL-DとFX-Dはテナジー05FXという位置づけになるだろう。
MX-Dに比べるとスピン性能は少し落ちるが、扱いやすさとコントロール性能が上がり、万人受けには調整されている。しかし、MX-Dのスピン性能は譲れないという人は物足りなさを感じるはずだ。また、総合力ではテナジー05FXを上回らないので、そこは価格との相談になるだろう。
テナジーの8000円をとるか、エボリューションの4726円(卓球ナビ価格)をとるか。
ドイツ製が難しかったタマスユーザー、これはなかなかだぞ。
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